【魔法の色を知っているか?】
【魔法の色を知っているか?】
森 博嗣 著
Wシリーズ第2段の作品
もしや”W”の意味って5W(why / what / who / when / where)のことなのでは?と推測する
本作において主人公のハギリはチベットで反乱軍の襲撃に遭う
面白いと思った部分は、国家間での戦争や紛争といった争い事はコンピュータでシミュレーションされるため実際には起こらない、というところ
現実世界でもアルファ碁が人間を相手に勝つだけでなくアルファ碁ゼロが出てきてAIが自己対戦して学習しているニュースが取り上げられていた
近い将来、戦争はゲームや本著のようにシミュレーションだけで勝敗が決まるようになるかもしれないですね
また本著ではタイトル通り「魔法の色」について理解が深まる状況が起こります
まだまだ続編があるようなので、作品内で課題となっている人口増加がほぼ不可能な世界での解決策なんかも分かってくるのではと考えてます
余談ですが、Sequence毎の始めに書かれている引用文が前回取り上げた
ニューロマンサーだったのは嬉しかったです
【読了時間】
10時間
【ページ数】
261
【ニューロマンサー】
【ニューロマンサー】
ウィリアム・ギブスン 著
1984年発行、サイバーパンクの代表的な作品ということで読んでみた
読み進んでいく中で頭に浮かんだのは映画「マトリックス」の世界や以前に読んだ「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
荒廃した現実世界と理想的な仮想空間
少し世界観は違うけど「攻殻機動隊」や「AKIRA」にも似た描写がある
ただ一つ気になったのは、翻訳
原文のルビを随所に振っているので読んでいて少し煩わしさを感じたのとテンポが乱れる感覚になった
サイバーパンクSFが好きな人は読んでみても良いかもしれない
これからサイバーパンクを開拓してこうという方であれば読みやすさという意味では少し敷居が高いかもしれないです
【読了時間】
20時間
【ページ数】
451
【電気羊は夢を見るか?】
【電気羊は夢を見るか?】
フィリップ・K・ディック 著
映画、ブレードランナーの原作
本物と偽物
人間とアンドロイド
羊と電気羊
見た目も行動も思考も本物そっくりなものに対して偽物と言えるのか?
曖昧な境目の中で、実は自分が偽物なのではないか?
見分ける検査法があるが果たしてそれは正しく機能しているのか?
自分が人間とはなにか
人間とアンドロイドの隔たりとはなにかということを考えさせられるSF作品
【読了時間】
12時間
【ページ数】
336
【過ぎ去りし王国の城】
【過ぎ去りし王国の城】
宮部 みゆき 著
本書はたまたま入った本屋さんでたまたま目に入った本
表紙が印象深かったので、迷わず購入
実は、本書の始まりも似ていた
高校の推薦が決まった尾垣 真が母親の手伝いで来た銀行でたまたまある絵と出会う
その絵は人を絵の中に引き込む不思議な力があった
絵の中に入って物語が進むというよりは、真を含めた絵に関わる周りの人物の背景や心情にフォーカスした作品なのかな、と感じた
人には言い難いことを誰だって1人は持ってる
それをどのようにして向き合っていくのか
【読了時間】
10時間
【ページ数】
373
【詩的私的ジャック】
【詩的私的ジャック】
森 博嗣 著
S&M 第4弾(だそうです笑)
3作目を読み逃してしまったが問題なく読み進めることができた
次々に出てくる被害者。
彼らの肌には謎のサイン。
犀川不在の中、西之園 萌絵はいくつもの事件に遭遇する
読みながら自分も推理してたが今回も最後まで誰が犯人が分からなかった 笑
ジャック・ザ・リッパーを想起するタイトルも踏まえて色々な考えができる読んでいて楽しい作品です
【読了時間】
10時間
【ページ数】
474
【ジェフ・ベゾス 果てなき野望】
【ジェフ・ベゾス 果てなき野望】
ブラッド・ストーン 著
すべてを売るショッピングサイト、電子書籍、クラウド、宇宙
ベゾス本人、親族、アマゾン幹部に徹底取材したベゾス伝
アマゾン創業から現在に至るまでの経緯をかなり詳しく網羅している本著
創業当時の苦労話や困難を乗り越えた話など、伝記らしく読みごたえがあった
【読了時間】
12時間
【ページ数】
475