【一流の投資家は「世界史」で儲ける】
【一流の投資家は「世界史」で儲ける】
塚口 直史 著
景気循環の4つの波
キチンの波
期間:約4年
主な原因
在庫の変動による景気循環
ジュグラーの波
期間:約10年
主な原因
信用による景気循環
クズネッツの波
期間:約20年
主な原因
建設投資による景気循環
コンドラチェフの波
期間:約50年
主な原因
技術革新による景気循環
「得する分散投資」「損する分散投資」
下落に「ビッグショート」「ショートホール」という2つのタイプがある
対処法
ビッグショート
VIX(恐怖指数)を利確してバーゲンになった商品を買う局面
ショートホール
下落を恐れずに粛々と株を買います局面
VIXはポートフォリオの1,2割に留める(「保険」の位置付け)
【読了時間】
8時間
【ページ数】
208
【ファイナンス思考】
【ファイナンス思考】
朝倉 祐介 著
ファイナンス思考
会社の価値を最大化するために長期的な目線に立って事業や財務に関する戦略を総合的に組み立てる考え方
PL脳
基礎的な会計知識に基づきつつもファイナンスの観点に欠け、会社の長期的な成長よりも直近の業績の見栄えを優先し、「目先のPLを最大化することこそが経営の至上命題である」とする思考態度
PL脳の行動パターン
黒字事業の売却をためらう
時間的価値を加味しない
資本コストを無視する
事業特有の時間感覚を勘案しない
事業特有のリスクを勘案しない
ファイナンス思考の特徴
評価軸
時間軸
経営アプローチ
ファイナンス思考を活かした経営
アマゾン
赤字、無配続きでも、積極投資を可能にしたIR
リクルート
得意分野に特化し、M&Aで海外市場を開拓
JT
ジリ貧の危機感から、グローバル化へ一直線
関西ペイント
資本力と地道なIRで、自動車1本足打法から脱却
コニカミノルタ
背伸びせず、事業ポートフォリオ経営を徹底
日立製作所
"ラストマン"の下、不退転の構造改革を断行
【読了時間】
10時間
【ページ数】
336
【ソフィーの世界】
【ソフィーの世界】
ヨースタイン・ゴルデル 著
14歳の少女、ソフィーと不思議な男レバノンとの間で手紙や対話を通して哲学の歴史を易しく学んでいく内容となっている
本書の中で
「哲学の世界に入っていく一番良い方法は問題意識を持つこと」とあります
世界はどのように創られたのか?
今ここで起こっていることの背後には意思や意味があるのか?
死後の命はあるのか?
etc...
また、中盤でソフィーの友人ヨールンがこう質問します
「どっちみちそんな(哲学の)問題には誰も答えられないじゃない」
この問いにソフィーは
「でも、こういう問いを立てるってことだって、わたしたちはまるっきり勉強してこなかったのよ」と答えます
当たり前なことを当たり前じゃない、どうしてそうなったのか成り立ちを考えることも重要であると改めて感じました
僕の好きなプラトンの「洞窟の比喩(Allegory of the cave)」もとても分かり易く説明されてます(^-^)
「哲学って何だか難しそう」「哲学に興味があるけどどれから手を付けたら良いか分からない」と言う方にもおススメの本です
【読了時間】
10時間
【ページ数】
372
【会計の世界史】
【会計の世界史】
田中 靖浩 著
本書は
イタリアからオランダ
イギリスからアメリカ
アメリカ
という3つの舞台で構成されている
会計の成り立ちはただそれだけが単発で生まれたのではないのが読み進めて明らかになる
また、各時代に沿った芸術や文化に紐付けながら会計の発展を分かりやすく解説している
資本を提供する出資者が初めは家族・親族(ヴェネツィア)だけだったのがオランダの東インド会社になるとストレンジャー(第三者)による出資へと変化していった
また、業種(国)によって時価と原価のどちらに重きを置くかなど目から鱗な情報が多く読んでいて楽しかった
著者が歴史をガイドしてくれるような書き方も相まって、会計の知識が無い人でもスラスラと読める内容になっている
【読了時間】
10時間
【ページ数】
424
【ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ】
【ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ】
グレン・アーノルド 著
投資の定義
詳細な分析に基づいて、元本の安全性と満足できるリターンを確保する行為
これらの原則を満たさない行為は投機と言える
・詳細な分析
・元本の安全性
・満足できるリターン
バフェットの投資哲学
ゲット・リッチ・スローリー
(ゆっくりお金持ちになろう)
バフェットについて書かれている他の本とは少し本書は異なる
「なぜ」投資したのかにフォーカスして書いている
本書の20%程はバフェットの投資哲学とは何ぞやということが記されていて、残りは彼の投資遍歴(?)を失敗したケースも含め細かく分析した内容になっている
【読了時間】
10時間
【ページ数】
356
【帳簿の世界史】
【帳簿の世界史】
ジェイコブ・ソール 著
複式簿記の普及
イタリアの商人 共同出資方式
金貸業は禁じられていた
お金を稼ぐという罪の意識に苛まれていた
富と罪を数え上げ神に対する負い目(debt)を計算した
免罪符の普及で会計も普及
メディチ家衰退の原因は会計が必須の知識であることを忘れたから
世界初の複式簿記の教科書「スムマ」
財産目録の作成 (家屋敷、宝石類、現金、毛皮類から香辛料まで)
日記帳、仕訳帳、元帳が必要
オランダ東インド会社が会計を重視していた背景には、治水も深い影響を与えていた
堤防、排水システムと運河、水門が機能しなかったらオランダは存続できない
→管理を適切に行うため、会計を用い高い透明性を確保していた
ヴェルサイユ宮殿を建設したルイ14世を支えた会計顧問のコルベール
携行用帳簿を発明しいつでも歳入歳出が簡単に見れるようになった
しかし、最初はお金の流れを把握できることに喜びを覚えていたルイ14世だが、あまりに正確すぎるコルベールの報告に苛立ちを覚えていた。コルベールが急逝したことをきっかけに財務管理が杜撰になる
「朕は国家なり」
他にも産業革命における鉄道の発展等
帳簿を通して世界史を見る本書は各章とても読み応えのあるものになっている
【読了時間】
10時間
【ページ数】
416
【30の「王」からよむ世界史】
【30の「王」からよむ世界史】
本村 凌二 著
タイトル通り世界の王について即位するまでの成り行きや世界情勢、没後どうなったのかが記されてます
どのように王として君臨するかも面白かったのです
独裁、異文化との折衷、一族での支配 etc.
また、衰退する理由が様々あり興味深かったです
内政のほつれ、部下の裏切り、後継ぎ問題、大戦に敗退 etc.
1人1人短いながらうまくまとまっていたので飽きず最後まで読めました
以下目次一部抜粋
ハンムラビ王
復習合戦をやめさせた正義
アレクサンドロス王
父から受け継ぎ、父を超えたかった英雄
ヴィクトリア女王
「ヨーロッパの祖母」が支えたイギリスの世紀
ナポレオン1世
国民の軍隊を率いた「カールの再来」
【読了時間】
10時間
【ページ数】
320