【帳簿の世界史】
【帳簿の世界史】
ジェイコブ・ソール 著
複式簿記の普及
イタリアの商人 共同出資方式
金貸業は禁じられていた
お金を稼ぐという罪の意識に苛まれていた
富と罪を数え上げ神に対する負い目(debt)を計算した
免罪符の普及で会計も普及
メディチ家衰退の原因は会計が必須の知識であることを忘れたから
世界初の複式簿記の教科書「スムマ」
財産目録の作成 (家屋敷、宝石類、現金、毛皮類から香辛料まで)
日記帳、仕訳帳、元帳が必要
オランダ東インド会社が会計を重視していた背景には、治水も深い影響を与えていた
堤防、排水システムと運河、水門が機能しなかったらオランダは存続できない
→管理を適切に行うため、会計を用い高い透明性を確保していた
ヴェルサイユ宮殿を建設したルイ14世を支えた会計顧問のコルベール
携行用帳簿を発明しいつでも歳入歳出が簡単に見れるようになった
しかし、最初はお金の流れを把握できることに喜びを覚えていたルイ14世だが、あまりに正確すぎるコルベールの報告に苛立ちを覚えていた。コルベールが急逝したことをきっかけに財務管理が杜撰になる
「朕は国家なり」
他にも産業革命における鉄道の発展等
帳簿を通して世界史を見る本書は各章とても読み応えのあるものになっている
【読了時間】
10時間
【ページ数】
416