【すべてがFになる】
【すべてがFになる】
森博嗣 著
【あらすじ】
大学の助教授である犀川が研究室のメンバーと旅行で向かった孤島、妃真加島。
そこには真賀田研究所という施設があり、優秀な研究員が集まって各々の研究に日夜励んでいる。
研究員の中でも一番秀でている真賀田四季博士。
彼女は天才であるにもかかわらず、過去の殺人事件の当事者であることが原因で研究所の一画に隔離されている。
犀川は尊敬している真賀田四季に会えるのではないかと思い、犀川の恩師の娘である西之園と共に研究所に訪れる。
今まで見たこともない技術や設備。
しかし、そこで彼らを待ち受けていたのは…。
【感想】
本書が世に出たのは1996年。
およそ20年前なのに本作品に出てくるテクノロジーは今では当たり前になってきているものもあります。
「彼女は一人で歩くのか」でも触れましたが、自分が今目で認識している世界が果たして本当に真実なのか?という“クオリア”にも似た哲学チックなことを考えさせられます。
本書を読み終えてから見る現実世界がすべてFakeにも見えるかもしれませんね。
【読了時間】
12時間
【ページ数】
522