【会計天国】
【会計天国】
竹内 謙礼 / 青木 寿幸 著
事故で命を落としてしまった経営コンサルタントの北条に突如黒スーツで現れた天使のK
悩みを抱えてるとある5人を会計ノウハウを使って幸せにすれば、現世に蘇らすという提案をKは出してきた
娘の結婚式に出席するためにも現世に戻りたい北条は果たして、無事5人を幸せにできるのか?
1人目 アパレルを経営する元アイドル社長
2人目 アニメグッズを販売するオタク社長
3人目 親が買収した子会社で粉飾決算を発覚し悩む娘
4人目 売上至上主義で出世したが部下に悩むやり手部長
5人目 ???
決算書と会計の知識を勉強できる本書はマネージメントを分かりやすく勉強できる「もしドラ」を思い出しました
図で貸借対照表や損益計算書等が説明されていますが、予備知識なしでは少し難しいかもです
ストーリーとしてはしっかりしているので会計や簿記の知識を勉強したいという方にオススメです
【読了時間】
5時間
【ページ数】
222
【ゲームウォーズ 上】
【ゲームウォーズ 上】
アーネスト・クライン 著
映画「Ready Player One」の原作
現実世界は物資や資源の枯渇、貧困など世界問題が悪化している
人々はネットワーク、OASISと共に生活をしていた
OASISの中では経済が成り立っていて現実世界にある物の購入もOASIS内の貨幣でできる
OASISユーザーは一人ひとりアバターを持っていて人間からモンスターやロボット等容姿を自分の好きな格好にすることができる
そんなユートピアのような世界であるOASISの創始者が自身の最期に全ユーザーに挑戦状を送る
その内容は、OASIS内に隠したイースターエッグを見つけた人には遺産の全てを授ける、と言うものだった…
本書の中で面白いと感じたのは
主人公であるウェイド・ワッツが幼い頃からネットにある動画や資料を見て成長してきた、と言うもの
つまり、親や先生からではなくネットから教育を受け成長した
近い将来には現実世界には学校は無くなって、
代わりにネットでどこからでも教育を受けられるようになるのでは、と思った
ネット世界 = ユートピア
現実世界 = ディストピア
な世界観は映画「マトリックス」を思い出しました
ちなみに、映画版も観たのですがイースターエッグの攻略法が原作と違いました
僕は両方とも楽しめたので、興味があれば観てみてください(^-^)
【読了時間】
20時間
【ページ数】
398
【魔法の色を知っているか?】
【魔法の色を知っているか?】
森 博嗣 著
Wシリーズ第2段の作品
もしや”W”の意味って5W(why / what / who / when / where)のことなのでは?と推測する
本作において主人公のハギリはチベットで反乱軍の襲撃に遭う
面白いと思った部分は、国家間での戦争や紛争といった争い事はコンピュータでシミュレーションされるため実際には起こらない、というところ
現実世界でもアルファ碁が人間を相手に勝つだけでなくアルファ碁ゼロが出てきてAIが自己対戦して学習しているニュースが取り上げられていた
近い将来、戦争はゲームや本著のようにシミュレーションだけで勝敗が決まるようになるかもしれないですね
また本著ではタイトル通り「魔法の色」について理解が深まる状況が起こります
まだまだ続編があるようなので、作品内で課題となっている人口増加がほぼ不可能な世界での解決策なんかも分かってくるのではと考えてます
余談ですが、Sequence毎の始めに書かれている引用文が前回取り上げた
ニューロマンサーだったのは嬉しかったです
【読了時間】
10時間
【ページ数】
261
【ニューロマンサー】
【ニューロマンサー】
ウィリアム・ギブスン 著
1984年発行、サイバーパンクの代表的な作品ということで読んでみた
読み進んでいく中で頭に浮かんだのは映画「マトリックス」の世界や以前に読んだ「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」
荒廃した現実世界と理想的な仮想空間
少し世界観は違うけど「攻殻機動隊」や「AKIRA」にも似た描写がある
ただ一つ気になったのは、翻訳
原文のルビを随所に振っているので読んでいて少し煩わしさを感じたのとテンポが乱れる感覚になった
サイバーパンクSFが好きな人は読んでみても良いかもしれない
これからサイバーパンクを開拓してこうという方であれば読みやすさという意味では少し敷居が高いかもしれないです
【読了時間】
20時間
【ページ数】
451
【電気羊は夢を見るか?】
【電気羊は夢を見るか?】
フィリップ・K・ディック 著
映画、ブレードランナーの原作
本物と偽物
人間とアンドロイド
羊と電気羊
見た目も行動も思考も本物そっくりなものに対して偽物と言えるのか?
曖昧な境目の中で、実は自分が偽物なのではないか?
見分ける検査法があるが果たしてそれは正しく機能しているのか?
自分が人間とはなにか
人間とアンドロイドの隔たりとはなにかということを考えさせられるSF作品
【読了時間】
12時間
【ページ数】
336
【過ぎ去りし王国の城】
【過ぎ去りし王国の城】
宮部 みゆき 著
本書はたまたま入った本屋さんでたまたま目に入った本
表紙が印象深かったので、迷わず購入
実は、本書の始まりも似ていた
高校の推薦が決まった尾垣 真が母親の手伝いで来た銀行でたまたまある絵と出会う
その絵は人を絵の中に引き込む不思議な力があった
絵の中に入って物語が進むというよりは、真を含めた絵に関わる周りの人物の背景や心情にフォーカスした作品なのかな、と感じた
人には言い難いことを誰だって1人は持ってる
それをどのようにして向き合っていくのか
【読了時間】
10時間
【ページ数】
373